2010/03/30

タマラ・ド・レンピッカ展



タマラ・ド・レンピッカ展を見てきた。原画はどんな感じなのか印刷物やネットでの画像では想像がつかなかったのだが、実際至近距離で見た原画は素晴らしかった。
彼女の作品はずいぶんと昔から知ってはいたが、当時はあまりの癖の強さと通俗的な軽さが(若気の至りでそう見えた)鼻についてとても苦手系だった。ところがなぜかおそらくこの5年前前後からいいかもと突然見え方が変わっていた。自分の感じ方が以前と変化しただけなのだが、このアクの強さは個性として受け止められるようになったよう。マドンナがかつてコレクターになったのもあらためて頷けた。だってマドンナの肖像画と言ってもおかしくない位、彼女にそっくりな作品がいっぱいある。一時期のマドンナの表現していた世界観そのもの。

原画を見て再確認したのはファッションイラストレーションとも言える、当時の流行が反映されているモード性に感心した。挑発的でエロティックな作品さえ、身につけている女性像の美しいしなやかなドレープのシルクドレスや男性像のスーツやコートが今の目で見てもエレガントでシック、趣味がいい。ハイクオリティな素材感まで表現されていた。
印刷物だとつるっと見えていた質感は、滑らかな筆の運びで丁寧にグラデーションが描かれている。
あと、確かドイツの女性雑誌(タイトル控えておけばよかった!)のカバー画を何回か担当したらしく、その原画と実際の印刷物(合本を開いて置いてあった)の展示が良かった。印刷の具合・発色がとても良くて、その雑誌の他のページも見てみたかった。

それから意外にも脳裏に焼き付いたのがシャンソンシンガー・Suzy Solidor(シュジー・ソリドール)
の古いブロマイド。申し訳ないが有名な絵の方より、そのブロマイドに目が釘付けだった。典型的なB/Wの写真特有のライティングを駆使した、この時代特有の詐欺的写真(失礼!)。プラチナブロンドのショートボブヘアが印象的な中性的で見上げた表情の写真。帰ってからネットで相当調べたが、その写真は見つからなかった。きっとパリのマニアックな古書店に行ったら今でもあるのかもしれない。先月、彼女の特集番組がBSで放送されてたようで見たかった!

レンピッカの一番輝いていた時代の映像も流されていてそれもおもしろかった。女優ばりのナルシスティックなポージングで気取っているのだけれど、メイク・服装ともにモード感バリバリな着こなしも完璧でオーラを放っていた。その映像はモノクロだったが上記の写真を見るとよくわかる。けっして整った美形ではないが自分の魅力を知っていて、センスの良い人の佇まいだ。クールな表情で踊るのが魅力的で昔から好きなロシア系バレリーナ Tamara Toumanovaを思い出した。

官能系の絵も迫力があったけれど、自分の好みは結局少女の肖像だった(笑)。以前から一番好きだった白の上下の服を着た少女の作品の眼差しは思ってた以上に挑発的にこちらを見ていたけれど、原画は素晴らしかった。

2010/03/17

散歩中にパンダ&タヌキ


昨日、ラックスの散歩に出かけて途中でいつものコースを変えて今日は行ってみようと急に思い立ち、適当に下北沢方向に歩いて行ったらずいぶんと遠回りしてしまったようで、途中で通りかかった公園でファニーなパンダとタヌキ?がいたので記念撮影(笑)。遊んでいた小学生の女の子のひとりがおもしろかったみたいでずっと見て笑っていました。きっとバカみたいだったんだろうな。こんな写真撮ってたんだもの。
このあたりは小さな公園がちょこちょこあって、この手の愉快な仲間がいるっぽい。以前この近くでバンビがいたから(下記参照)。またこの仲間がいたら、是非撮影したいと思います。


2010/03/15

CREA 3月号 掲載誌

CREA3月号「星が教える恋と運命」星座占いの特集で各星座ごとでのカットと扉を描きました。星座の特徴から連想される女性12人をイメージして描くのは楽しかったです。エレメント「地・水・火・風」を色別にして、各星座ごとの季節の花々をあしらいました。
扉は水彩で繊細な色のにじみを重ねて。シャイニーな輝きを入れてみたくて、散りばめてみました。ラメのようなグリッターな素材の効果は印刷では難しいのですが、今回はニュアンスは出せたかなというあがりでした。パワースポットネタは人気あるんですね。この号、amazonではもう売り切れてました。



CREA 「Astrogy&Psychology」掲載誌





CREA での連載「Astrogy&Psychology」09年12月号〜2010年4月号の掲載分です。
季節感とその号の特集のイメージを取り入れて、毎月描くモチーフを決めています。占いのページ構成での描くスペースは限られているのですが、テキストのまわりの彩りとして、毎月楽しんで頂けるように心がけて描いています。

2010/03/14

FRaU 3月号 掲載誌


FRaU3月号「ドルチェを待ちながら」の連載最終回の号でした。約一年半近く、毎月で習慣化していたようで、「あっ、もう今月はないんだった」と先月の毎月の入稿日だった月初めに錯覚したくらい。テーマはおまかせだったのでとても自由に描かして頂いて、どうもありがとうございました。

2010/03/13

井の頭公園





先日、ラックスを井の頭公園に一緒に連れて行きました。池を見たのが初めてだったので反応がおもしろかった!鴨(たぶん)たちをずーっと見つめてたり、鯉に何これ?って不思議そうにしたりと初めての公園に好奇心満々で楽しそうでした。やっぱり水場のある公園っていいなあ。近かったら、毎日散歩に行くのに。この日はくもりの日だったから、今度はお天気のいい晴れの日にまた行こうね。

2010/03/07

JOANNA NEWSOM



Joanna Newsomのnew album「HAVE ONE ME」。近年、ほぼない(昔ほどジャケ買いするような良いジャケットがない)ジャケ買いをしたくなるような購買欲そそるアルバムだった。もちろん、中の音源も良く大サービスの全18曲の3枚組だ。BOX仕様で中に上記のようなB/Wの超美脚な美しい写真のパッケージが3枚入っている。intimateなこのムードの写真、もうフェティッシュな粋に入ってる気がする。ジャケットもよく見ればイリナ・イオネスコの世界っぽい。

なんといってもハープの音色が心地よい。ハープ弾きながら歌う人なんて世界中探してもそんなにいないもの。それだけでも希有な存在。現在、日本在住のジム・オルークが核となる楽曲のミックスを担当していて昨年、彼女は日本に来ていたそう。今作は以前のロリータボイス全開で気合い入れて歌っている頃より、よりフォーキーに自然に歌っている方が好き。ここ近年、フォーキー系が好きだなあ。昔、嫌いだったのに。

彼女のファッションもすごく好き。フェミニンなヴィンテージライクなムードがとても良く似合う。今はもうないけれどJovovich-Hawkみたいなドレスがハープと相性ぴったり。ライブの告知のアートワークもいつもセンスが良い。2月の来日ライブでは白いワンピースを来てたそうで、それでハープを爪弾いてなんて、さぞかしロマンティックに素敵だったんだろうなあ。今度、来日したら是非ライブに行ってみたい。

2010/03/06

若尾文子 softbank CM


softbankのCMでお父さん犬の母役で突然、若尾文子が登場してきてびっくり!
このシリーズのCMはおもしろくて前から好き。樋口可南子と 絵的にもぴったりで、このキャスティングを企画した人、センスがいい。よく出演許可OKでたなあとも思ったけど。若尾文子も樋口可南子も年齢を重ねても美しいなあ。若尾さんおいくつでしたっけ?とプロフィール調べたら、なんと76才でまたびっくり。50年末〜60年代にかけての大映映画の若尾文子は美しくて、この頃の彼女の大ファン。増村保造との作品の一連も素晴らしく、彼女の女優としての魅力が輝いてた時代。

2010/03/05

Cher 15th Anniversary Film with kiko



cherの蜷川実花さん撮影のショートフィルムでの水原季子ちゃんが素敵。
マカオでの極彩色の世界、定番な蜷川ワールドに似合っていた。これだけ、動く彼女を見れたのは初めてで、ますます「ノルウェイの森」が楽しみになった。彼女の佇まいはトラン・アン・ユンの映像にすごくはまりそう。主役だったらよかったのに。ずっと眺められたら幸せ〜。
秋公開が待ち遠しい!